融資の審査を簡単に!金融機関の「気持ち」をつかむ方法

融資の審査を受けるとき、大切なことはどんなことだと思いますか。
- 財政状況
- 担保があるか
- 保証人がいるか
- 事業の内容
上記のようなことももちろん大切ですが、たったひとつのことを意識すると変わります。
それは、
- 金融機関の担当者の「気持ち」
だけなのです。
意外に思われるかもしれませんが、金融機関の担当者ももちろん人間です。よく知らない人・苦手な人の味方にはなってくれません。
金融機関の担当者の気持ちをしっかり掴んでおくことが、実は融資を受ける上で一番大切なことなのです。
今回は、金融機関の担当者の気持ちをうまくつかんで、融資につなげる方法を紹介します。
「気持ち」を動かすことで事業が有利になる

極端な話ですが、どれだけ素晴らしい財務内容を掲げて見せても、金融機関の担当者に嫌われていれば審査が下りないこともあります。
担当者が心から「この会社を応援したい」という気持ちを持ってくれていれば、審査が通りやすい稟議書を頑張って作成しようという、モチベーションにつながります。
また、金融機関には「外部専門家を活用して本業支援を行った取引先数」という指標があります。
指標の達成のためにも、会社へ外部専門家を紹介しなければならないという状況にあります。
事業の専門家を紹介してもらえれば、違った目線からのアドバイスをもらえるので、会社にとって有益です。
外部の専門家を紹介してもらえる会社に選ばれるには、金融機関の担当者ではなく、支店長クラスにも応援してもらえる関係づくりが必要になります。
気持ちを動かすための3つの行動

担当者から応援したいという気持ちを持ってもらうにはどうしたらいいのでしょうか。
人は、よく見かける人・よく知っている人に親近感を持つようになります。これを「ザイエンス効果」といいます。
テレビでよく見かける有名人には、会ったこともないのにまるで知り合いのような感覚になるのと同じ現象です。
初めて見る人・よく知らない人に好感を持つということは、なかなかありません。
金融機関の担当者にも同じことがいえます。では、どうすれば親しくなれるか、具体的な方法を3つ紹介します。
1.支店へ足を運ぶ

まず、金融機関の担当者に会うために窓口へ足を運ぶことです。
用事を作って担当者を自分の会社へ呼ぶこともできますが、担当者や支店長も忙しい身です。そう頻繁に呼びつけるわけにはいきません。
何より、そのような特別扱いをしてもらえる間柄であれば、とっくに親近感をもってもらえている状態です。
金融機関の担当者を呼ばないとなると、自分が動くしかありません。ご自身も忙しいかとは思いますが、動き出せなければ何も始まりません。
こちらから機会を作って、まずは支店に行くように心がけましょう。
2.担当者や支店長にあいさつする

そして、支店の窓口に行ったら、必ず金融機関の担当者や支店長にあいさつすることを忘れないようにしましょう。
頻繁に出入りしても、金融機関にはたくさんの人が来ています。ただの来店者では気づかれずに終わってしまい、努力が水の泡になってしまします。
あいさつを続けるうちに「その他大勢の会社のうちのひとつ」から、「よく顔を見かける社長の会社」へと評価が上がってきます。
毎回、きちんとあいさつをすることで相手に印象付けることができる上、きちんとしたマナーのある会社という認識も持ってもらえます。
3.月に1回は業績の報告をする

ただあいさつするだけでなく、きちんと仕事の話もしましょう。自分の会社の状態を知ってもらうことで、頑張っているんだなと評価してもらえます。
月に1回くらいは会社の業績報告をし、事業の状況やあなたの頑張りを知ってもらいましょう。
日頃から業務内容にも触れる機会をもってもらうことで、あなたの事業にも親しみが生まれます。
融資を依頼するときだけ報告するのでは、
- 「どこの誰だか知らない人がよく知らない会社の話を持ってきた」
という状態ですが、日ごろからよく事業内容を理解してもらえていれば
- 「いつもの人がこの前話していた件で困っている」
という理解につながります。どのような事業展開をしているか知ってもらうことで、信頼感も生まれるのです。
そのことが、「応援したい」という担当者の気持ちを動かすことにつながります。
顔を覚えてもらうことで信頼感がアップ!

どこの誰だかわからない人のことを、仕事といえども書類だけで応援する気持ちにするのは。大変難しいことです。
第一目標は「顔と名前を覚えてもらう」ことです。その内に、少し雑談ができるようになれば、だんだんと親しくなっていきます。
事業を円滑に進めるためには、有益な人材とのつながりは非常に大切なものになります。
顔を覚えてもらうことは、とんでもない金額の資産を用意したり、業務成績をいきなり垂直に上げたりするような、無理難題ではありません。
日々の心がけと行動でできることですので、しっかりと友好な関係を築けるよう気を配っていきましょう。