融資:創業前の準備一覧・審査前に必要な確認!
創業したいと思い立ったら、すぐに行動に移したいですよね。
始める事業が、手元にあるものだけで運営できれば、いつでも起業できます。
しかし、それなりの準備をしておくことで、何かあった際の大きな手助けになります。
Contents
創業を成功させるためには事前準備が必要!
創業を希望する際、創業融資を借りることができると、思っている人はいるかもしれません。
事業計画書さえしっかり書いて、公庫に申請すれば大丈夫!と考えている人もいるかもしれませんよね。
ですが、どんなに事業計画書がしっかりしていても、創業融資の申請をした全員が、融資に受かることは、決してありません。しっかり事前準備をしているから、審査に通るのです。
創業前に9項目を確認!
創業融資を成功させるだけでなく、今後の事業にも、生かすことのできる9項目です。
起業したいと思ったときから、意識して用意をしていきましょう。
1.創業日の決定
最初に決めておくことは「いつ創業をするか」です。
おおまかでも、日にちを決めておくことをおすすめします。
創業する日から逆算して「いつまでに何をしたらいいのか」を、しっかり確認して、やるべきことを把握しておきましょう。
2.家族の説得
創業日を決めたら、家族の説得も始めましょう。
最近は「起業して独立する」という話を、耳にすることは珍しくないですが、身内が独立するとなると、話はかわります。
確実な収入が無くなるのですから、今後の生活が心配ですよね。
多少の貯蓄があっても「いつか貯蓄も底をついて、生活費が無くなる」と、心配する気持ちが大きいのです。
そのような不安があるので「独立せずに、今までのように安定した生活をしたい」と反対される可能性が高くなります。
まずは家族に、独立することを応援してもらえるように、説得していきましょう。
3.自己資金の準備(事業に必要な資金+1年程度の生活費)
必要な資金は「融資してもらうから大丈夫」なんて思っていませんか。
創業融資は、創業者を応援するための融資ですが、ある程度の自己資金が無いと、融資は通りません。
融資申請時に必要な金額は、希望額の3割が目安です。
自己資金が多ければ多いほど、金融機関から融資されやすくなります。
そして創業後の、生活費の確保も大切です。
事業を始めても、軌道に乗り始めるまでの期間は「半年」と言われています。
半年間は無収入と考えた方がいいので、せめて1年分の生活費も、自己資金とは別に貯めておきましょう。
4.経営に関する知識の獲得
事業を始めるのに、必要なのが「経営のノウハウ」。
経営者になると、経営するための知識が必要です。
「創業した事業者の3割は1年以内に廃業して、5割は3年以内に廃業する」という説があります。
せっかく創業したのに、軌道に乗せることができず、廃業するのは悲しいですよね。
経営をうまくいかせるポイントは、手探りで経営するのではなく、創業までに勉強して、しっかりした経営知識を身につけることです。
そうすれば、うまくいかない時にも、何をするべきなのかがきっとわかるでしょう。
5.創業する業種に関する経験
金融機関が、資本金のほかに注目するポイントがあります。
それは、これから始める事業の経験です。
金融機関は、「実績や経験の無い人が、経営なんてできるわけがない」と考えています。
経験が無ければ、融資が通ることはありません。
金融機関に融資申請をするなら、これから始める事業に関する経験値を上げていきましょう。
金融機関は、3年分くらいの経験がなければ、評価しません。
最低でも3年は、関連する事業の経験を積んでいきましょう。
6.人脈の構築
事業を始めるためには、人脈は必要です。
人脈と言っても、いろいろあります。
- 一緒に事業を頑張る人
- お客さんになってくれる人
- お客さんを紹介してくれる人
- アドバイスをくれる専門家
- 相談できる同業に近い先輩
独立する前に、このような人脈をできるだけたくさん作っておきましょう。
ただ、その場限りの名刺交換で終わりではなく、その後も関係をつないでおくことも大切ですよ。
7.創業する業種に関する調査
事業は、実際に始めてみないとわからないことが、多々あります。
始めてみて、良い事ばかりならいいのですが、悪いことも発生しますよね。
そのため、下記の事例を調べておきましょう。
- 真似をしたらプラスになること
- 絶対にしたらダメなこと
事例を調べるために、同じ事業をしている先輩から体験談を聞いたり、実際に見学をして現場を見ることも大切です。
今後は経営者としての目線で、物事を見る必要があります。
ですが、忘れてはいけないのは「消費者(顧客)の目線」です。
- 消費者(顧客)はどのようなサービス(商品)を求めているのか
- 実際に消費者(顧客)になって、同業他社の商品(サービス)を試してみる
消費者として、商品をレビューすることで「こんな機能が付いていれば」とか「これはいらないかも」という点を調べて、自社の商品に反映することもできますよね。
そして、商品に不備があった時のお店の対応は、経営をする上で参考になるでしょう。
このような調査を30件ほどおこなって、調査報告書として、金融機関に提出すれば、評価も高くなります。
8.事業計画策定
自己資金・事業経験と同じくらい重要視されているのが、事業計画書です。
どのように事業を展開していくかを記載する書類ですが、最初はおおざっぱでも問題ありません。
事業に関する調査を生かして、事業展開を変更することもあるでしょう。
創業までに、しっかりした計画書に作り直しておけばいいのです。
早い段階で事業計画書を作り始めていれば、創業までの段取りも組めます。
創業するという実感が、より具体的になってくるので、モチベーションも上がりますよ。
9.クレジットカードの作成
創業してすぐは、カード審査が通らないことがほとんどです。
クレジットカードは、クレジット会社が一時的に支払いを立て替えてくれます。
そのため、ちゃんと返せる人にしか、カードを発行しません。
収益もほぼ無い状態では、カードの審査も難しいです。
クレジットカードを持っていない場合は、独立する前にカードを作っておきましょう。
創業融資をスムーズに借りるために準備を!
「どうすれば、創業資金をスムーズに借りることができるの?」という問いの答えは、どれだけ創業の準備ができていたかにより、変わってきます。
ですが、自分ではしっかり準備していたつもりでも、気が付いていないポイントがあるかもしれません。
そんなときは、しっかりした専門家にアドバイスをもらいながら、準備をしていけば大丈夫ですよ。