【融資】金融機関との関係作り!経営者は何をするべき?
コミュニケーションは、普段の人間関係でも大切なものですが、事業をおこなう企業同士でもとても大切ですよね。
ですが企業同士だけではなく、金融機関とのコミュニケーションも大切です。
金融機関としっかりコミュニケーションをとることで、融資審査が通る可能性が高くなります。
今はまだ融資を考えていなくても、今後のために金融機関との関係が良いものになるようにしていきましょう。
Contents
金融機関との関係を築くまでの流れ
経営者は、事業を運営するための資金調達として、融資を視野に入れた時に「どこの金融機関を利用するか」を考えますよね。
ですが、利用する金融機関を決めても、金融機関が応じてくれないこともあります。
なぜならば、融資申請をするまでに「金融機関とより良い関係を築けていないから」です。
誰でも、会って数回の人に「お金を貸して」と言われた場合、「あなたの事まだよく知らないから」と断りますよね。
金融機関もそれと同じで、事業用の口座を金融機関で作っているだけでは、たとえ少額の融資であっても、申請が通ることは難しいでしょう。
積極的なコミュニケーションとは?
金融機関とのお付き合いは、事業用の口座を作ったら、それで問題無しという訳ではないのです。
口座開設は金融機関とのコミュニケーションのスタート
口座を作ることは、金融機関とお付き合いを始める第一歩です。
ですが、「口座を作ってそれで完了」ではコミュニケーションが取れているとは、言えませんよね。
なぜなら、金融機関が知っている情報は、口座を開設した時に提出された「代表者名・住所・電話番号・屋号」くらいしかわからないからです。
だったこれだけの情報では、口座を開設した経営者が、「どのような事業をしているのか」なんて、全くわかりませんよね。
金融機関にどのような事業かを知ってもらおう!
金融機関は、将来性や確実性のある事業に融資をおこないます。
ですので、融資申請を検討する場合は「どのような事業をおこなっているのか」を金融機関に知ってもらう必要があるのです。
ではどのようにして、金融機関に知ってもらえばいいのでしょうか。
それは、金融機関に下記のようなアクションを取り、事業内容を知ってもらうように働きかけます。
- 事業報告書を提出
- 毎月、月次事業報告書を提出して、前月の業況報告をする
事業報告書を提出すれば、どのような事業をしているかを知らせることができますよね。
そして、毎月の月次報告書があれば、どのような経営状況かがわかります。
このようなアクションを取り続ければ、金融機関もどのような事業で、経営状態はどのようになっているのかが分かりますよね。
良い関係を作る期間はどのくらい?
金融機関に、どのような事業なのかを知ってもらうアクションをご紹介しました。
そこで次の疑問ですが、どのくらいの期間、このようなアクションをしつづけなければならないのでしょうか。
答えは、少なくとも6ヶ月ぐらいの期間は、アクションを続けていきましょう。
6ヶ月というと「長い」という印象を持っているかもしれません。
ですが、創業してから軌道に乗ると思われる期間は、大体6ヶ月から1年くらいと金融機関は見ています。
ですので、その6ヶ月くらいは、事業の実績を報告していけば、金融機関も融資申請が来た時には、安心して前向きに検討してくれるでしょう。
そして融資が実行された後も、アクションを続けていけば、金融機関はさらに安心感を持ちますから、次の融資も検討してくれやすくなる可能性があります。
なぜ顧客側が積極的にアプローチしなければいけない?
金融機関へのアクションがより良い関係を作るために必要と伝えましたが、これから金融機関とのお付き合いを始めたいと思っている経営者の人たちは、下記のように思うかもしれません。
なぜ、金融機関に対して、ここまでアプローチしなければならないのかと。
その答えは、金融機関の融資担当者の業務が大量にあるため、融資申請をしている事業に関しての、情報収集や分析力が最大限に発揮できないという、現状があるからです。
ですから、金融機関の融資担当者には、自分たちが持っている情報をきちんと伝えて、経営者側が有利になるようにアプローチをしていけば、融資申請が通りやすくなります。
企業と銀行はパートナーで上下関係はない
本来、事業をおこなう経営者と金融機関は、パートナーであり上下関係はありません。
ですが、融資申請をする経営者側の方に、たくさんの労力が要求されていますよね。
融資申請の金額は、一般の人が申請するローンよりも高額であるためか、一般の人たちが各種ローンを申請する場合は、そこまでの労力は求められていません。
そこに疑問を持ち、ちょっと納得がいかない経営者の人たちもいるかもしれませんね。
一般的に金融機関を利用する時はどんな時?
一般的な金融機関のイメージはどんなものでしょうか。
普段の生活の中で、金融機関の利用は下記のものになると思います。
- 給料の振込
- 貯金の預入
- 各種ローン
ご家庭によっては、金融機関は、お金を預けているところというイメージがあると思います。
車や教育・住宅のローンは、利用している人としていない人、それぞれあると思いますが、普段、金融機関の利用のメインは「貯金関係」ではないでしょうか。
事業を経営する場合は、金融機関はパートナーという立場
一般的な金融機関の利用は、貯金がメインですが、事業を始めた場合は、ビジネスパートナー的な立場と言えます。
だからこそ、経営者側に労力がかかってしまうことに納得がいかないかもしれません。
ですが金融機関は「融資をしてくれる」だけはなく、状況に応じて経営者に提案やアドバイスをしてくれます。
特に地域密着型の金融機関は、その傾向が強いので、経営者側にいろいろな提案をしてくれる良いパートナーになってくれますよ。
金融機関と経営者の「橋渡し役」である専門家に相談!
金融機関に融資申請をする前から、いろいろな資料を用意して窓口に行き、事業の経営状態の報告をしていくことで、金融機関との信頼関係を深めることができます。
ですが、事業を始めたばかりや、融資の申請を初めておこなう場合には、どうしていいのかわからないことも多いですよね。
そんな場合は、自分たちだけで解決しようとせず、その道の専門家と一緒に進めていけば、事業に集中できますし、必要な書類や方法をしっかり教えてくれるので、迷うこともありません。
しっかりアドバイスをしてくれる専門家と一緒に、金融機関との関係構築を進めていきましょう。
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