追加のコロナ融資は難しい?真相と対策をやさしく解説!
新型コロナウイルス感染症の収束の見込みは未だ立たず、厳しい状況が続いています。
2020年の春先に1回目のコロナ融資を受けた場合でも、この時調達した資金が尽き始めるころかもしれません。
運転資金に不安を感じて、追加の申請を考えている個人事業主のみなさんも多いでしょう。
「2回目のコロナ融資を申請したいけど、何か注意点や対策はあるのかしら?」
そんな声も多く聞かれるようになりました。
そこで気になるのが、金融機関が融資を断るケースが増えているという事実です。
追加のコロナ融資は、1回目に比べるとかなり難しいとも言われています。
今回は、追加のコロナ融資が難しいと言われる理由とその対策、注意点についてわかりやすく解説していきます。
ぜひ参考になさってください。
「新型コロナの追加融資は難しい」の真相とは?
コロナ融資の審査は、1回目よりも2回目の方が厳しい傾向にあります。
これは事実です。
例えば、1回目の審査と同じ内容で申請をしたら、2回目は通らない可能性があるということです。
”厳しい”と言われる2回目の審査ですが、これにはきちんとした理由があります。
「理由」を知ることが、正しい準備を行うための第1歩です。
ここからは、追加のコロナ融資が難しいと言われる理由を、より具体的に解説していきます。
金融機関の審査が1回目よりも厳しい理由
コロナ融資が開始されたのは、資金繰りに困った企業や事業者が激増していた時期でした。
急を要する融資案件ばかりだったことは、想像に難くありません。
しかし、コロナ融資が始まった当初は、審査をする側の金融機関も、「時間」と「人」両面において余裕がない状態でした。
何もかもが初めての状況で、想定を超える数の融資が申請される中、何よりもスピードが重視されました。
そのため融資の審査も、普段どおりの丁寧なチェックができていなかったのです。
この問題を解消するため金融機関は、人材の確保を急ピッチで進め、審査の体制を整えてきました。
そして2020年11月現在は1回目のころよりも迅速に、必要な書類審査が十分できるまでに改善されてきています。
これが、金融機関の審査が1回目よりも厳しくなったと言われる理由です。
厳しくなったというよりも、平時の体制にほぼ戻ったと言った方が正しいかもしれません。
金融機関側の体制強化に加え、コロナ融資の申請数自体も、当初に比べればだいぶ落ち着いてきています。
これにより金融機関は、より時間をかけた丁寧な審査が可能になりました。
金融機関の審査体制が整った今、追加のコロナ融資を成功させるには、1回目の時以上に丁寧で不備のない書類を準備することが、求められているのです。
さらにコロナ融資は、1度断られると次回が通りづらくなる
追加のコロナ融資は、1回目に比べると確かに難しくなっています。
しかし、必ず成功させるという姿勢で、審査の準備をすることが重要です。
なぜならコロナ融資は、1度断られると次回が通りづらくなるからです。
1度融資を断られた場合、金融機関には否決の記録が残っています。
そのため次回の審査では、前回通らなかった時の理由や課題を、間違いなくクリアしていなければなりません。
そして、課題の改善には時間がかかるものです。
一般的には次の融資申込みが可能になるまで、3か月から半年くらいはかかると言われています。
融資は1度断られると、次の申し込みまで時間がかかる上に、審査もシビアになります。
ですから追加のコロナ融資は、より気を引き締め、万全の準備をして申込みをすることが大切なのです。
追加のコロナ融資は、1回目より慎重な計画づくりが必要
さきほどもお伝えしたとおり、1回目のころは、金融機関は何よりもスピードを重視した審査を行っていました。
平時なら断られるような財務状況の案件でも、比較的簡単に審査が通っていました。
しかし、2020年11月現在は金融機関の体制が整い、余裕をもって審査が行われています。
「どれくらいの資金が必要か=必要資金額」だけではなく、「きちんと返済ができるか=返済可能性」まで細かくチェックをされるようになっています。
2回目のコロナ追加融資を通すポイントは、1回目の時よりも慎重に、根拠のある計画を綿密に立て、丁寧な書類の準備をすることとも言えるでしょう。
そのため、1回目の融資が通った場合も、提出する書類を細かく見直してみることが大切です。
準備を万全に整えて、追加のコロナ融資を成功させましょう!
今回は、「追加のコロナ融資は1回目よりも難しい」というお話をしました。
しかし難しいとは言っても、決して不可能なことではありません。
融資を成功させるためのポイントは、「資金繰り表」や「事業計画書」などの必要書類を説得力のあるものに作り上げることです。
融資をお願いする金額(必要資金額)や借入金の返済計画(返済可能性)にきちんとした根拠があれば、金融機関の理解を得られるはずです。
油断をすることなく準備を万全に整えて、追加のコロナ融資もぜひ成功させましょう!