【融資】新たに支店!公庫や保証協会への申請は本社地で?
事業を拡大して、新たに支店を増やしていくことは、とても喜ばしいことです。
しかし、そんな時に悩むのが「どこで融資の申請をするか」です。
例えば、本社が東京にあり、支店を大阪に出す場合はどちらの金融機関で、融資申請をしたほうが良いのでしょうか。
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違う地域に新たに支店を!融資申請先はどうする?
今まで、地域に根差した経営をしてきて、地元の金融機関とのおつきあいを大切にしてきた場合です。
今後、事業が拡大して違う地域に出店した際には、違う地域の融資制度については、わからないことがあるものです。
例えば、東京の企業が大阪に新たに支店を出すときに、融資を申し込む先は東京か、それとも大阪の金融機関に融資申請をおこなえばいいのか、どのようにすることがベストでしょうか。
事例:東京の企業が大阪に新たな支店を出すときの融資の申請先は?
ここでは東京の企業が、大阪に新たに支店を出す場合をご紹介します。
支店を出すための融資を申請する場合は、本店のある東京の金融機関か、支店を出店する大阪の金融機関に申請すべきでしょうか。
本店は東京・新たに支店は大阪。融資申請はどちらでする?
このような場合は、基本的に金融機関は、本店に対して融資をおこないます。
そのため、本店のある東京の金融機関に融資の申請を行うことになります。
保証協会付き融資の場合は?
そこで気になってくるのが、信用保証協会です。
何かあった場合のため、保証協会が付いている融資も検討したいものです。
この保証協会付き融資の場合も、本店のある東京の保証協会が担当になりますので、申請は東京でおこなうことになります。
実は、信用保証協会は全国にあり、それぞれの地域に密着して業務を行っています。
理論上では、地方の支店からでも申請はできます。
ただし、支店登記の手続きをきちんとした場合です。
ですが、実務上では申請がほとんどおこなわれていないので、保証協会付の融資も、本店のある地域からの申請になります。
信用保証協会とは
保証協会とは、信用保証協会のことで、事業を始めたばかりで信用が少ない事業者が、金融機関から融資を受ける時に、その融資の保証人的な立ち位置でサポートしてくれる、公的な機関のことです。
民間金融機関の融資では「事業を成功させ、利益を生み出し、返済できるか」が注目ポイントになります。
「事業はうまくいきそうだけど、実績が無いから…」と、ためらう金融機関は、経営者に保証人を求めますが、この保証人の役割を果たすのが、信用保証協会なのです。
信用保証協会の融資とは
もしも、事業がうまくいかずに、融資したお金が返済できなくなったとしても、この信用保証協会が金融機関に立て替えをしてくれます。
そのため金融機関は、実績の少ない事業者であっても、安心して融資を行えます。
創業融資を民間の金融機関で申請する場合は、おそらくこの保証協会付の融資制度なら受けられるかもしれませんので、それぞれの金融機関の融資制度もチェックしておきましょう。
日本政策金融公庫とは
日本政策金融公庫とは、日本政府の政策を後押しするため、政策に対応した融資制度をあつかっている、公的な金融機関と思ってください。
日本政策金融公庫は、略して「公庫」と呼ばれていますので、こちらの方が聞き慣れているかもしれません。
公庫の融資とは
公庫では、開業したばかりの個人事業主や中小企業に対する創業融資を、たくさん取り扱っているため「開業時には公庫の創業融資を申請する」と考える事業主が多いです。
融資は、民間の金融機関でも取り扱いはありますが、まだ実績の少ない経営者に対しては、融資が通らないケースが多々あります。
それに対して公庫の創業融資は、事業を立ち上げたばかりの経営者に対する融資制度が充実していますし、事業計画書さえしっかりしていれば、受かりやすいのです。
政府の政策を実現し、経営者を手助けして、事業を継続・拡大させていくことが、公庫の目的です。
民間の金融機関とは考え方が違うため、事業計画書を作成するときには、民間の金融機関とは違う事業計画書を用意しましょう。
信用金庫の融資とは
民間の金融機関はたくさんあります。
銀行や信用組合・信用金庫とありますが、ご家庭で利用している場合は、それぞれの金融機関の違いは、深く考えなくても問題ありません。
これから事業を始める人にとって、身近なパートナーになる可能性の高い「信用金庫の融資」についてご紹介します。
信用金庫とは
信用金庫とは、地域に根差した銀行と言ってもいい金融機関です。
信用金庫は、主に地域の人たちが利用者・会員となり、地域の繁栄のために、それぞれが助け合うことを目的としている協同組合です。
利益を出すことも大切ですが、利益ばかりを追求することが目的ではなく、地域社会の利益を優先しています。
信用金庫の融資
地域社会を大切にする信用金庫の融資の主な利用者は、地域に事務所を持っている中小企業がメインになっています。
信用金庫は、営業する地域が限定されているため、他の金融機関と比べて、かなり地域密着型なのです。
そのため、他の金融機関では通りにくい創業融資が、信用金庫だと通りやすいとも言われています。
特に、事業内容が「地域がさらに発展する可能性あり」と判断されれば、実績の少ない経営者でも創業融資が通りやすい傾向にあるのです。
ですので、信用金庫に融資を申請する場合には、地域との関連を含めた事業計画書を用意するといいかもしれません。
融資は「現場の話」が基本です
一口に「融資」といっても、いろいろなケースがあります。
「この事業内容なら、この融資商品を絶対に利用できる・この金融機関はかならず貸してくれる」とは言えないのです。
融資の可否は、今後の事業にも関わる大切なことです。
確実なアドバイスをしてくれる専門家に、相談ができるという選択肢があることは、とても心強いですよね。
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