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取引金融機関と良好な関係を築けていても、新たな金融機関を開拓すべき?

融資  

融資を受ける際、金融機関との良好な関係は重要です。しかし、1つの同じ金融機関に依存することはリスクも伴います。

金融機関は常に同じ立場にいるわけではなく、融資についても変化している場合があります。

そこで、取引中の金融機関と良好な関係を築いているが、新たな金融機関を開拓するべきかどうかというご質問に答える形で、どのような対策をすべきかについて具体例を交えてご紹介します。

また、新たな金融機関を開拓することのメリットとデメリットについても解説します。

新たな金融機関は開拓すべきか?

こんなご質問をいただきました。

「私は◯◯市内で××業を営んでいる年商1億円ほどの経営者です。

資金調達ルートを複数確保しておくために、複数の金融機関との関係性を構築する考え方は必要だと思います。

しかし、◯◯市内ですと、◯◯信用金庫と△△信用金庫の2金庫のみしかなく、隣の▽▽市を本拠地とする▽▽信用金庫は2019年9月をめどに◯◯信用金庫と対等合併する方向です。

現在当社は◯◯信用金庫のみと付き合っており、関係性も非常に良好です。

支店長も『御社であれば1,000万円まではいつでもお貸しできます。』とも言ってくれています。

一方、付き合いのない△△信用金庫は、低金利政策であまりぱっとしない法人顧客を集めている動きがあります。

こういった環境下で、現在の◯◯信用金庫に加えて、2つ目として△△信用金庫と関係性を構築していくべきか、どうでしょうか?」

リスク分散のために新たな金融機関を開拓すべき

現在の取引が良好でも、将来的にはそうとは限りません。

支店の方針は支店長次第で変わるため、今は大事にしてくれる支店長がいても、気の合わない支店長が来た場合は関係が崩れる可能性があります。 支店長が替わったために取引が途切れる例は多くあります。

そのため、一行取引だと融資を断られた場合、困ることになります。 また、資金繰りに困っている中小企業が融資を求めても、多くの金融機関は相手にしてくれません。

将来の不確実性から、経営者は保険をかけておくべきです。 そのため、△△信用金庫とのパイプは細いかもしれませんが、つないでおくべきです。

つまり、複数の金融機関との関係性がある場合、リスクを分散することができます。

ある金融機関でトラブルが起こった場合でも、他の金融機関からの支援を受けることができ、事業の継続が可能になることがあります。

新たな金融機関を開拓することのメリット

そして、この場合、以下がメリットとして考えられます。

・資金調達ルートを増やすことができ、リスク分散ができる。
・競合を意識した金融機関同士の競争によって、金利が下がることがある。
・新しい金融機関との取引があることで、現在の金融機関がより良い条件を提示する可能性がある。
・複数の金融機関から融資を受けることで、融資額の大幅な増額が可能になる。
・多数の金融機関との関係性を持つことで、今後の事業展開に対して柔軟に対応することができる。
・複数の金融機関から融資を受けることで、金融機関ごとの審査基準の違いを利用し、融資確率を高めることができる。
・複数の金融機関との関係性を持つことで、資金調達にかかる時間を短縮できる。

新たな金融機関を開拓することのデメリット

デメリットとしては、新しい金融機関との関係構築には時間と手間がかかります。さらに、情報管理も必要となってきます。

おすすめは、複数の金融機関とのお付き合い

金融機関の信用力や金利、取扱商品、対応力などを比較し、自社に最適な金融機関を選択することも大切です。

そして、新しい金融機関を開拓する場合には、複数の金融機関を比較することで、自社に最適な金融機関を選ぶことができます。

金融機関とお付き合いのポイント

金融機関には、都市銀行・地方銀行・信用金庫・信用組合といったようにいくつか種類があります。

そして、金融機関にはそれぞれ特徴があり、現状を考慮して選ぶ必要があります。また、スムーズに融資を受けるためには、金融機関との付き合い方を把握することが大切です。

また、金融機関との関係を良好に保つための付き合い方のポイントは以下です。

  1. 返済期日を必ず守ることが重要であり、資金繰り表を作成するなど、日頃からキャッシュフローを把握する

  2. 取引銀行を増やしてリスクを分散することが有効であり、地方銀行や信用金庫など、種類の違う金融機関との取引をつくる

  3. 日常的にコミュニケーションを取ることが重要であり、決算や申告が終わったら自ら決算書を届けるなど、接触機会を持つ

  4. 日常的に口座を利用し、定期積金口座などを開設して残高を置くことが有効であり、これらの対応が銀行などの信用と安心につながる

  5. 急ぎでの対応を要求することは避け、資金繰りを計画的に行うことが重要

  6. マイナスな情報も正直に伝えることが大切であり、隠し立てをしないことが信用につながる

 

将来のためにもリスク分散を考えましょう

一つの金融機関としか取引をしていない場合、もし融資を断られた際には、他に手段がなくなります。

そのため、経営を続けることができません。そこで、もう一つの金融機関があれば、急場をしのぐことができますが、一つの金融機関しか知らない企業や起業家も多いのです。

だからこそ、新たに融資をしてくれる金融機関を開拓する方法も知っている等、経営者に寄り添える専門家のアドバイスが重要です。

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