ファクタリング利用時の注意!「悪徳金融業者」を見抜く方法
ファクタリングという言葉をご存じでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の影響で、資金繰りが悪化し
- すぐに現金が欲しい
- 融資決定まで待てない
- 補助金もまだ振り込まれない
とお困りの場合もあるでしょう。
そのような場合に、すぐに現金が手に入るファクタリングは魅力的です。
しかし、なかには悪質な業者も潜んでおり、利用するには注意が必要です。
今回は、ファクタリングの概要と悪質業者を見抜く方法を解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもファクタリングとは?
ファクタリングとは、会社が持っている売掛金や受取手形などの売掛債権を買い取り現金化してもらえるサービスです。
請求書買取サービスとも呼ばれています。
融資と違い、いずれ入金される売掛金などを現金化するものなので、財務内容が悪化しない点がメリットです。
しかし、ファクタリング業者のなかには、違法な金利や手数料を請求してくる悪徳業者も存在します。
悪徳業者を見極める3つのポイント
「すぐに現金が欲しいので、ファクタリングを利用したい!」
とお考えの場合でも、業者選びは慎重に行わなければなりません。
現金は手に入ったけれども、却って手数料や金利で苦しくなり
「こんなはずじゃなかったのに…」
と後悔する方も多いのです。
ここからは、ファクタリング業者へ申し込む前に悪徳業者を簡単に見分けられる方法を3つご紹介します。
1. 金利が年20%を超えている
金利は、出資法により上限年20%と決められています。
ですので、そもそも年20%を超える金利を請求している時点で悪徳業者に間違いありません。
例えば、100万円分のファクタリングを申し込み返済が2カ月後という場合で計算してみましょう。
ファクタリングの金額 × 実質年率 ÷ 365 × 利用日数 = 利息
100万 × 20% ÷ 365 × 60 = 32,877円
年利何%という表現ではなく、手数料として金額を提示されるケースもあるかもしれませんが、きちんと計算してみましょう。
2. 会社名に「信託」や「バンク」が」入っている
会社名に「銀行」を含めることは、銀行法第6条により
銀行でない者は、その名称又は商号中に銀行であることを示す文字を使用してはならない。
銀行法 | e-Gov法令検索 (e-gov.go.jp)
と定められています。「信託」に関しても同様で、信託業法の第14条に
信託会社でない者は、その名称又は商号のうちに信託会社であると誤認されるおそれのある文字を用いてはならない。
信託業法 | e-Gov法令検索 (e-gov.go.jp)
とはっきり明記されています。
にもかかわらず、この名称を使っている業者は怪しいといえるでしょう。
3. 直接勧誘してくる業者は避ける
ファクタリングに限ってのことではないですが、過剰なセールスをかけてくる業者は避けましょう。
- 電話をかけて勧誘してくる
- ダイレクトメールが届く
困っている時に、セールスの電話が入るとつい話を聞いてしまいがちです。
しかし、困っている時ほど冷静にサービス内容を検討してから申し込むべきですので、安易に勧誘に乗らないようにしましょう。
貸金業登録業者の登録を確認する方法
ここまでの3つのポイントを見て
- この業者なら問題なさそう
- 利息も社名もきちんとしている
と判断できる業者が見つかったら、貸金業登録業者の登録をしているか必ず確認しましょう。
確認は、下記のサイトで検索できます。
- 登録番号
- 所在地
- 商号・名称
- 代表者名
- 電話番号
の5つから検索できます。
ここで検索して登録が出てこなければ貸金業登録をしていない業者ということなので、取引するのはやめましょう。
検索結果に出てくればひとまず安心と思いたいところですが、悪徳業者のなかには架空の登録番号などを教える業者もいます。
架空の登録番号を使う業者を見抜くには?
では、架空の情報を教える悪質な業者を見抜くにはどうしたらいいでしょうか。
まず、すでに悪質と判断されている会社のリストも確認してみましょう。
違法な金融業者に関する情報について:ihou.pdf (fsa.go.jp)
上記のリストの中に会社名があれば悪質な業者であると判断できます。
リストに名前がなくても「怪しい!」と感じたら、その業者を管轄する財務局か都道府県の貸金業担当課へ問い合わせを行いましょう。
問い合わせ先は以下のリンクから確認できます。
違法な金融業者にご注意! : 金融庁 (fsa.go.jp)
各都道府県知事登録の貸金業者に関するお問い合わせ先:金融庁 (fsa.go.jp)
ファクタリング信頼できる業者を見極めてから!
支払い期限が迫っているなか、現金が手に入ると聞くとすぐに飛びついてしまいがちです。
しかし、なかには融資やそれ以上の金利や手数料を取る悪質な業者も潜んでいます。
お金を取引する場合、やはり「信用」は欠かせません。
信頼できる業者を見極め、事業の資金繰りへ生かしましょう。