融資の積み上げ!預金残高と資本金はどちらが優先?

金融機関の融資は、業績が順調な時に審査に受かりやすいです。
融資を申請するには、書類の用意だけでなく、できれば有利に進められるように、準備しておきたいですよね。
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業績が順調なうちに、融資を受ける準備をしましょう

業績が順調・堅調なら、「今のうちに融資を受ける準備をしよう」と考える経営者も多いでしょう。
「業績が順調な時に融資を受けておいて、その資金で販促基盤を固めたい」という、前向きな融資の検討はとてもいいことです。
業績が好調なら、融資は必要ないのでは?と考えるかもしれませんが、準備は早いうちにしておくに越したことはありません。
なぜ業績が順調な時から融資の準備が必要なの?

業績が順調な時は、いろいろなことを前向きに考えることができるからです。
ですが、業績が悪化して資金繰りに困り始めたら、焦ってしまい、融資を申し込むための準備もうまく進めることができずに、最悪、間に合わなくなります。
それに、業績の良くない企業には、金融機関も融資をしぶる傾向にあるのです。
金融機関は「ちゃんと返済ができるか」を焦点にしていますから、業績が悪い時に融資の申し込みをされたら「大丈夫かな?」と、心配します。
金融機関は、少しでもリスクのある企業に融資はしません。
そのために、事業の業績が順調な時に、融資を検討しておく必要があるのです。
融資に大切なのは預金残高?それとも資本金?

経営者の皆さんは、このような悩みを持っているかもしれませんね。
- 資本金の額はそのままで、預金残高を積み上げるべき?
- 資本金を積み上げるか?
どちらを取るか悩みますよね。
預金残高があれば、資本金に回していきたいでしょうし。
結論を言いますと「資本金or預金残高の積み上げはどちらでもOK」です。
たとえ資本金が少なくても、業績が順調ならあまり心配はありません。
資本金、預金残高を積み上げ!どちらでもいいのはなぜ?

資本金と預金残高どちらの積み上げを優先すべきか、悩む必要はありません。
預金残高が増えているという状態は、業績も良く、利益を上げているという証明になり、融資の審査に通りやすい状態と言えます。
ですので、今、融資の申請をしてもおそらく問題は無いでしょう。
ただし、通帳に残高がちゃんと記載されている必要があります。
通帳に預金残高が反映されている状態は、内部保留が高いと評価されますので、心配する必要は無いでしょう。
資本金・預金残高の積み上げということは「業績が順調」ということにほかならないので、融資に関しての心配はありません。
将来的な融資額アップ対策ならば、資本金の積み上げがおすすめ

将来、融資の金額を今よりもアップさせたいと考えるならば、資本金の積み上げがおすすめです。
資本金が多ければ自己資本比率が高まり、その自己資本比率が高いほど、金融機関からの評価も高くなります。
将来的に、事業の拡大を考えているならば、今から少しずつでも資本金を積み上げておけば、これから先、融資を受ける時には今よりも融資金額が増額される可能性があります。
資本金とは

資本金とは、事業を運営するための運転資金のことです。
資本金は、過去の出資を受けた金額の合計で、返済する義務のない資金になります。
ですので、資本金の額が大きければ大きいほど、財務に余力があるとみられるので、金融機関からの信頼も大きくなる傾向があります。
そして決算の時に必要な「貸借対照表」では、純資産の項目に記載されるため、事業で利益を上げていても、資本金の額はかわりません。
そして資本金は、大きく分けて二つあります。
それは「経営者の手元資金」と「投資家からのお金」です。
経営者の手元資金とは?

経営者が、事業を起こす時に、自分で持っているお金を資金にしたものを「手元資金」と言います。
経営者が、自分で貯めたお金です。
投資家からのお金とは?

投資家からのお金とは、経営者が用意した手元資金だけでは足りない場合、株主や投資家から資金を調達することもあります。
そのようなお金も、資本金として分類されるのです。
預金残高とは

預金残高とは、通帳に記載されている預金(お金)の残高のことです。
これは一般家庭でも同じですね。
ただし、事業をおこなっている場合には、この預金残高が重要になります。
それは、この預金残高が少ないと、資金繰りがうまくいかなくなるからです。
事業を始めると、業績が順調でなくても、支出はかかりますよね。
家賃・光熱費・水道料金・人件費・資材(設備)の購入費用は、払わないといけません。
特に設備費用は、事業を始めるためには必要な物ですから、利益が全く無い状況でも用意しないと事業が始められないので、用意が必要です。
どのくらいの預金残高が必要なの?

事業をおこなう場合には、この預金残高の用意が必要で、どのくらいの金額が必要なのかは、その事業内容によります。
預金残高の目安の金額は、平均月商の3か月分くらいあれば、余裕のある状態と言われていますが、月商よりも正確な「毎月の支出(経費)」を計算して把握しておくことが大切です。
確実に出ていく金額をきちんと把握して、もしもの場合に備える必要があります。
利益(売上)が無くなったとして、何か月持ちこたえていけるかを考えて、預金をどのくらい蓄えておくかを考えておきましょう。
融資をしてもらえる可能性や金額も、準備次第で大きく変わる!

希望する時期に、希望する額を融資してもらうために大切なのは知識です。
業績が順調な時に、しっかり支出(経費)を把握しておきましょう。
もしもの時に、資金面で頭を悩ますことのないように、融資の検討をしておくことも大切です。
順調な時ほどいろいろな方面からの視野が必要になります。
資金面だけでなく経営に関しても、しっかりした専門知識を持っている専門家に相談することで、事業に最適なアドバイスがもらえますよ。
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