東京都の地域資源を活かす!最大1500万円の助成事業について解説!
東京都にはさまざまな地域の魅力がありますね。世界でも「TOKYO」という言葉が浸透しているほど、地域色のあるたくさんの魅力的な「地域資源」があります。
その東京ならではの魅力を活かし、さらに魅力的な未来の東京へつなげるための新しいサービスや製品を産み出したいと考える事業者向けの助成金があります。
東京都に関する助成事業のため、都限定ではありますが、そのような取組を頑張りたい事業者を後押しするその助成金の申請募集が始まっています。
今回は、東京都中小企業振興公社が行う「令和4年度 TOKYO地域資源等活用推進事業」について詳しく解説します。
専門家にも事前相談ができた上で最大1500万円まで助成されますので、気になる場合はぜひご検討ください。
TOKYO地域資源等活用推進事業とは
この助成金は、「未来の東京」をより魅力的に、活性化させるために、東京都の地域資源を使って新しいサーボスや製品をうみだす取組をする東京都内の中小企業者を助成する目的で行わます。
この助成金は、下記の2つの中のどちらかを選んで申請します。
- 地域資源活用事業
- 東京の都市課題解決事業
そして、東京都の定義する「地域資源」とは、地域の特産物や産地の技術を使った農林水産物、鉱工業品及びその生産に係る技術が主なものになります。
実は、 東京都の 「地域資源」とは 平成19年度から数多くの区市町村等の申請に基づいて定められています。
基本的に、先ほど取り上げた「農林水産物」と「鉱工業品・生産技術」が定義がされているため、調べてみると意外なものも 「地域資源」 になっていることがあります。
そして、東京都の「都市課題」とは以下の13にもわたる分野が助成対象です。いずれかの分野での課題解決のために取り組んだ対象経費が助成対象となっています。
- 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、顕在化したもの
- 防災・減災・災害予防
- まちづくり
- 安全・安心の確保
- スポーツ振興、障害者スポーツ
- 子育て・高齢者・障害者等の支援
- 医療・健康
- 環境・エネルギー
- 産業振興
- 交通・物流・サプライチェーン
- 地域コミュニティ
- 教育・働き方・女性活躍
- 文化・エンターテイメント
引用:令和4年度 TOKYO地域資源等活用推進事業 | 事業 | 東京都中小企業振興公社
ぜひ、取り組みたい課題に向けてチャレンジしたい場合は検討をおすすめします。
助成・支援内容
助成金の助成限度額と助成率は、以下の表の通りです。
助成限度額 | 1500万円 |
助成率 | 1/2以内 |
そして、助成される内容は、以下の3つの費用です。
- 原材料・副資材費
- 機械装置・工具器具費
- 委託・外注費
- 専門家指導費
- 賃借費
- 産業財産権出願・導入費
- 直接人件費
- 広告費
- 展示会等参加費
- イベント開催費
いずれの対象経費も今回の助成事業としては
- 助成対象事業として決定を受けた事業を実施するための必要最小限の経費
- 助成対象期間内(令和5年2月1日から最長令和6年11月30日まで)に契約、取得、実施、支払いが完了する経費
- 助成対象(使途、単価、規模、数量等)の確認が可能であり、かつ、本助成事業に係るものとして、明確に区分できる経費
- 財産取得となる場合は、所有権(ソフトウエアの場合は著作権)等が助成事業者に帰属する経費
といった考え方で構成されています。
助成要件
今回の助成金の申請対象者は、以下です。
- 中小企業者(会社及び個人事業者)
- 中小企業団体等
- 一般財団法人、一般社団法人、特定非営利活動法人
中小企業の定義は、中小企業基本法で規定された以下の表に当てはまる事業者です。
業種 | 資本金 | 常時使用する従業員数 |
---|---|---|
製造業、その他(ソフトウェア業等) | 3億円以下 | 300人以下 |
卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
小売業 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
旅館業 | 5,000万円以下 | 200人以下 |
そして、大企業が実質的に経営に参画していないものであることも条件です。
さらに、東京都内で実質的に事業を行っている必要があります。
助成対象期間
助成金の対象期間は、以下の通りです。
- 令和5年2月1日から令和6年11月30日まで(最長1年10か月)
なお、上記の期間中に発注や契約、実施、支払いまで全て完了する経費のみが対象です。
期間前に契約したり、期間を過ぎてから支払いをしないよう注意しましょう。
申請期間・申請方法
助成金を申し込むためには、まず事前エントリーが必要です。
事前エントリー可能な期間は
- 令和4年7月11日(月)~8月19日(金)
で、すでに始まっています。
なお、この助成金は先着順で予算の範囲内の方から申請可能となります。
ですので、検討されている場合は早めに事前エントリーを行いましょう。
事前エントリーした後は、相談会に参加することができます。
本申請自体は、 令和4年9月16日(金)~9月30日(金)になっています。
また、事前エントリー後には専門家に相談した上で、申請ができるので、できるだけ不安事などは専門家に相談をしておきましょう。
上手に活用して、より魅力的な東京都の実現へ
今回紹介した助成金は、東京都限定で東京都の魅力をより活かしてより素敵な東京都の未来を描きたいという事業主が対象です。
これまで、東京都の地域資源の活用や都市課題を解決したいと考えていた場合には、活用しやすいものです。
ですので、条件を満たしている場合には早めに事前エントリーされることをおすすめします。
ぜひ、このような支援事業を上手に使って、未来へつなげていきましょう。