【融資】リスケのタイミング!いつから検討を始めるべき?

事業を運営していると、良い時と良くない時があります。
経営者の手腕も関係があるかもしれませんが、それだけが原因ではない場合もありますよね。
業績の悪化は、今後の事業運営に関わりますので、立て直しをするために、早めの「リスケ」が大切です。
Contents
リスケ検討に必要な「資金繰り表」、作成してタイミングを計ろう!

業績の悪化を感じた時に、慌てて対策を考え始める経営者は多いかもしれません。
ですが、業績の悪化が進むと、事業者側に有利に「リスケ」を進めることが難しくなります。
そうならないように「資金繰り表」を作り、現状を把握しておくことが大切です。
まずは、資金繰り表を作るメリットを紹介します。
資金繰り表を作るメリット「資金ショート(黒字倒産)を防げる」

利益はあるのに、現金の預金残高が無い、またはマイナスになっている状態を「資金ショート(黒字倒産)」と呼ばれています。
入出金の時期と、費用計上のタイミングが合わないことで、発生します。
資金ショートを避けるためには、入出金のタイミングをしっかり管理することが大切です。
資金繰り表を作るメリット「事業計画を立てやすい」

資金繰り表は、収入や支出だけでなく、借入状況も一目でわかる表です。
ですので、毎月作成しておけば、今後の事業計画が立てやすくなる、というメリットもあります。
いきなり倒産?は、ほとんどない

業績の悪化を実感すると、これ以上悪化しないように対処する企業が多いので、「いきなり倒産」となることはありません。
倒産しないための対処法の一つに「リスケ」があります。
業績の悪化を感じたら、リスケを検討しましょう。
「リスケ」とは?

リスケとは「リスケジュール」の略で、融資金の返済を無理なく続けられるように、返済金額の見直しを金融機関にお願いすることです。
融資の返済金は、月々の金額が決まっています。
ですが業績が悪化すると、返済金の支払いが難しくなりますよね。
そこで、融資金の返済が無理なくできるように、リスケを金融機関にお願いするのです。
そうすれば、月々の支払も減り、事業の立て直しを計ることも可能になるでしょう。
リスケ申請のメリット・デメリット

リスケ申請をすることで、得られるメリットとデメリットを紹介します。
【リスケのメリット】
- 月々の返済金の負担が少なくなる
- 精神的な余裕が生まれるため、経営の立て直しを計れる
【リスケのデメリット】
- 返済期間が延びる
- 金融機関から条件が出される
返済期間が延長されますが、以前の返済額よりも少なくなるので、月々の支出を減らすことができ、精神的なゆとりが生まれます。
リスケが通らなければ、事業継続は難しい?

金融機関に、リスケ申請をするときの注意点は、タイミングを見誤らないことです。
少しずつでも、悪化し始めたと感じた場合は、早めにリスケ検討を始めましょう。
なぜ早めのリスケ検討が大切?

早めのリスケ検討が必要な理由は、金融機関の審査は時間がかかるからです。
金融機関に「来月、厳しいのでリスケお願いします」と、急にリスケ申請をしても、金融機関は対応ができません。
そのために、早めにリスケ検討をして申請することが必要です。
リスケ申請が遅くなったらどうなる?

リスケ申請が遅くなれば、下記のような事態になります。
- 融資金の返済ができない
- 遅れてしまった
この場合、金融機関から「期限の利益を損失した」と通達がきます。
通達が来た場合、「融資金の全額返済」を求められる可能性があり、全額返済ができなかった場合は、下記のような対応になる可能性が高いです。
- 競売にかけられる(担保不動産がある場合)
- 保証人への代位弁護請求
ここまで来ると、事業を立て直すことはほぼ不可能です。
リスケ申請の段取り

具体的にリスケ申請には、どれだけの準備期間が必要なのかをご紹介します。
適切な段取りを踏めば、金融機関はリスケにスムーズに応じてくれやすくなりますよ。
(1)6ヶ月前からのリスケ検討がベストタイミング!

リスケを検討する場合、2つのタイミングがあります。
【①資金繰り表で判断】
業績の悪化を懸念して、資金繰り表を作成すれば「このペースだと、あと数か月が限界かもしれない」と、予測を立てることができます。
リスケ申請の検討は、想定した限界月から逆算して「6カ月前」がおすすめです。
6ヶ月あれば、リスケ申請の準備を、焦らずに落ち着いて始めることができます。
【②決算が終了した時】
リスケ検討するもう一つのタイミングは、決算を終えた時です。
決算は、1年間の事業を振り返り、今後の事業計画を立てるために必要なものですよね。
毎年必ず実施しますから、昨年の資料と見比べて、事業の状況を把握しましょう。
決算をむかえて「債務超過」になっている場合は、リスケ検討をするタイミングです。
(2)3ヶ月前には「融資申請」をする

想定した限界月の3ヶ月前に、金融機関に融資申請をしましょう。
融資申請をすることで「金融機関に現状を知ってもらう」ことができます。
下記の流れで、リスケの必要性をアピールしましょう。
- 融資を申請
- 融資が断られる
- リスケをしないとマズイ
この流れで進めば、金融機関も「融資を断ったから、リスケも仕方がない」と、考えやすくなります。
(3)2ヶ月前に「経営改善計画書」を提出する

次に必要なのは「経営改善計画書」です。
経営改善計画書は、これからどのようにして経営を立て直し、業績を改善させていくかを計画した書類です。
金融機関はこの書類を審査して、リスケの可否や、応じる場合の条件を決めていきます。
リスケは、経営者にとって難しい条件を付けられる可能性が高く、「交渉」が必要な状況になる可能性が高いです。
リスケ審査の期間は、約ひと月と言われていますから、交渉する時間も考えておきましょう。
2カ月前に経営改善計画書を提出しておけば、経営者側にとって、有利に進められる可能性も生まれます。
リスケ検討に必要な「資金繰り表」を作成しよう

上記で、2つのリスケ検討のタイミングをご紹介しました。
これから、リスケを検討する時に役立つ、資金繰り表についてご紹介します。
資金繰り表とは

資金繰り表とは、現金の収支をまとめた表のことです。
この表を作成することで、事業資金の流れを把握できます。
資金繰り表の作り方

資金繰り表は、エクセルで簡単に作成ができます。
【資金繰り表の項目】
<縦に項目を記載>
- 前月繰越
- 収入の項目
- 収入合計
- 支出の項目
- 支出合計
- 収入と支出の差引過不足金(収入-支出)
- 財務収支(月々の借入金・借入金の返済分など)
- 次月繰越
<横に記載する項目>
- 月の予算
- 月の実績
- 上記を1年分
上記のそれぞれの項目に、数字を入力すれば、その月の資金の流れが分かります。
支出の多い項目の特定ができるので、早めに対策も打てますよ。
毎月ごとに作っておけば、前年度との比較も可能で、翌年の予算を立てやすくなります。
リスケの必要が無い場合でも、作っておくことがおすすめです。
「資金繰り表」を作成してリスケ検討をしよう

業績が悪化すると、月々の支払いが厳しくなりますよね。
金融機関にリスケ申請をすることで、支払いを減らし、ゆとりを持って事業の立て直しを計ることが可能になります。
ですが、リスケ検討に必要な書類の作成や、金融機関との交渉は、どうすればいいのか迷う経営者は多いでしょう。
そんな場合は、適切なアドバイスをしてくれる専門家と、一緒に相談しながら進めて行けば安心ですよ。
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