【東京都・コロナ対策!】事業復活支援金等受給者向け販路開拓サポート助成事業とは?
新型コロナウイルス感染症による自粛ムードは少し薄れつつありますが、まだ完全に元通りという訳ではありません。
今後も感染対策をしながら、ウィズコロナの時代に対応した事業への転換が求められていくことでしょう。
東京都限定ではありますが、そのような時代の変化に対応する事業者を後押しする助成金が始まっています。
今回は、東京都中小企業振興公社が行う「事業復活支援金等受給者向け販路開拓サポート助成事業」について詳しく解説します。
販路拡大や販売促進のために最大150万円まで助成されますので、ぜひ申込をご検討ください。
事業復活支援金等受給者向け販路開拓サポート助成事業とは
この助成金は、新型コロナウイルス感染症の影響により長期的に苦しい状況に置かれている東京都内の中小企業者を助成する目的で行わます。
この助成金は、下記の4つのうち、いずれかを受給している場合は対象です。
- 事業復活支援金
- 一時支援金
- 月次支援金
- 月次支援給付金
展示会参加費や自社Webサイト制作費など幅広い目的に使用でき、最大150万円まで助成されますので、条件に該当する場合は活用しましょう。
助成内容
助成金の助成限度額と助成率は、以下の表の通りです。
助成限度額 | 150万円 |
助成率 | 4/5以内 |
そして、助成される内容は、以下の3つの費用です。
- 展示会参加費
- EC サイト出店初期登録料
- 自社WEB サイト制作費
上記3つのうち、いずれかを申請する場合には、
- チラシやカタログの製作費
- PR動画制作費
- PR広告掲載費
などの販促費用も助成対象として認められます。
なお、販促費用のみの申請はできませんので、注意しましょう。
助成要件
助成金の申請対象者は、中小企業に限られます。
中小企業の定義は、中小企業基本法で規定された以下の表に当てはまる事業者です。
業種 | 資本金 | 常時使用する従業員数 |
---|---|---|
製造業、その他(ソフトウェア業等) | 3億円以下 | 300人以下 |
卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
小売業 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
旅館業 | 5,000万円以下 | 200人以下 |
そして、本店か支店が東京都内にあることも条件です。
それから、先に紹介した通り、 事業復活支援金、一時支援金、月次支援金、月次支援給付金のうちいずれかを受給している必要があります。
また、以下の助成金などに既に申請または交付決定している場合は対象外です。
- 販路開拓チャレンジ助成事業
- 販路開拓サポート助成事業
- 展示会出展助成事業
助成対象期間
助成金の対象期間は、以下の通りです。
- 令和4年10月1日~令和5年10月31日(最長1年1か月)
なお、上記の期間中に発注や契約、実施、支払いまで全て完了する経費のみが対象です。
期間前に契約したり、期間を過ぎてから支払いをしないよう注意しましょう。
助成対象経費
助成金の対象となる経費は、以下の6種類あり、それぞれに助成限度額が設定されています。
費用の項目 | 助成限度額 |
---|---|
小間スペース利用料 | 限度額なし |
オンライン出展基本料 | 20万円 |
小間装飾費 | 35万円 |
輸送費 | 限度額なし |
ECサイト出店初期登録料 | 20万円 |
自社WEB サイト制作費 | 20万円 |
なお、小間装飾費と輸送費はオンライン展示会のみに出展する場合には対象外です。
また、オンラインと実際の会場の両方で行われる展示会の場合には、小間スペース利用料とオンライン出展基本料の両方が助成されます。
それから、上記のいずれかを申請した場合に併せて助成される販促費用にも助成限度額が設定されています。
販促費の項目 | 助成限度額 |
---|---|
チラシやカタログの製作費PR | 50万円 |
PR動画制作費 | 20万円 |
広告掲載費 | 20万円 |
なお、出展料やECサイト出店初期登録料が無料の場合には販促費のみの申請が可能ですので、活用しましょう。
申請期間・申請方法
助成金を申し込むためには、まず事前エントリーが必要です。
事前エントリー可能な期間は
- 令和4年6月17日10時 ~ 令和4年7月14日17時
で、すでに始まっています。
なお、この助成金は先着順で予算の範囲内の方から申請可能となります。
ですので、検討されている場合は早めに事前エントリーを行いましょう。
事前エントリーは、下記のURLから行えます。
https://www14.webcas.net/form/pub/hanro_support/formr4v2
事前エントリーした後は、対象者に選ばれた場合、順次事務局から連絡があります。
本申請自体は、 令和4年7月中旬ごろにWEB上から行われる予定です。
その際には、事前エントリー時の整理番号は必要となるので、なくさないようにしておきましょう。
上手に活用しましょう
今回紹介した助成金は、すでにコロナ対策の支援金を受け取っている方限定のため、申し込みする人数が限られます。
逆に考えれば助成金の対象となっている場合には、確率が上がるともいえるでしょう。
ですので、条件を満たしている場合には早めに事前エントリーされることをおすすめします。
申請方法などで不明点があれば、弊社でも随時相談に乗っておりますので、お気軽にご連絡いただければ幸いです。