スタートアップチャレンジ推進補助金!優秀な人材確保の支援策
スタートアップ企業や中小企業が新たに事業を行う際にぶつかる壁として挙げられるのが、経験やスキルが豊富な人材の確保ではないでしょうか。
また、優秀な人材を雇用したくても、人件費との兼ね合いで雇用が難しいといったケースもあるでしょう。
そのような課題を解決するために、大企業の経験やスキルが豊富な人材を受け入れる補助金があるのをご存じでしょうか。
今回は、大企業からの優秀な人材の出向を支援する「スタートアップチャレンジ推進補助金」について解説しますので、起業しようとお考えの場合はぜひ参考にしてください。
スタートアップチャレンジ推進補助金とは
これから起業する場合や新たな事業に取り組む場合、中小企業では経験やスキルの豊富な人材を確保するのに苦戦します。
一方大企業は、 経験やスキルの豊富な人材がいながら、その人材に対し新しい事業への参加機会を十分に与えることができていません。
スタートアップチャレンジ推進補助金は、このような大企業と中小企業の課題を解決するために、人材を支援する際の費用を助成する補助金です。
この補助金には、使用目的や対象者に合わせて、以下の4つのタイプがあります。
タイプ | 対象者 | 概要 |
---|---|---|
【類型A】武者修行・人材育成型 | 大企業 | 大企業が人材を出向などさせる場合の費用を補助 |
【類型B】スタートアップ採用支援型 | スタートアップ企業 中小企業 | 中小企業などが人材を受け入れる際の費用を補助 |
【類型C】人材直接受入型 | スタートアップ企業 中小企業 | 既に関係性のある大企業から人材を 受け入れる際の費用を補助 |
【類型D】事務局運営型 | 仲介事業者 | 仲介事業者が費用負担をして 人材提供の機会を設ける場合の費用を補助 |
今回の記事では、上記のうち、「【類型B】スタートアップ採用支援型」について解説します。
類型B:スタートアップ採用支援型(スタートアップ等向け)
「類型B:スタートアップ採用支援型」は、スタートアップ企業や中小企業が大企業から人材を受け入れる際の費用を補助します。
補助の対象となる事業者の条件は、常に雇っている従業員の数が300人以下の場合です。
人材の確保にお悩みの場合には活用できる制度ですので、以下の詳しい要件を確認して申し込みしてみましょう。
補助対象経費
補助の対象となる経費は、認定されるサービスを利用した際に支払う金額です。
認定されるサービスとは、具体的に以下のようなサービスを指します。
- 転職エージェントサービス利用費
- 副業マッチングサービス利用費
- プロボノ研修サービス利用費
補助率・補助上限額
補助率や補助上限額は、以下の表の通りです。
補助上限額 | 500万円 |
補助率 | 2/3 |
補助対象要件
この補助金の対象となるためには、以下の3つの要件を満たしている必要があります。
- 対象となる人材の勤続が3カ月以上であること
- 新規事業へ人材を活用する際に認定サービス事業者に相談すること
- 経済産業省およびJISSUIからの成果に関するアンケートやヒアリングに協力すること
3つ目の要件にあるJISSUIとは、一般社団法人社会実装推進センターの略称でスタートアップチャレンジ推進補助金の申込先です。
スケジュールと申請方法
補助金申請のスケジュールとしては、次のような時系列で行われます。
- 2022年7月6日~
- 以下のWEBサイトにて対象となる認定事業が随時公開される
【類型B】認定サービス一覧 (jissui.jp)
- 以下のWEBサイトにて対象となる認定事業が随時公開される
- 2022年7月6日~2022年10月末の間
- 公募期間
- 交付決定日~2023年2月末
- 事業の実施期間
- 事業完了日以降~2023年3月までの間
- 実績報告を行い補助金を受給
この補助金の申請は、メールで行います。
申請を行う際には、以下の書類が必要です。
- ※ 交付申請書(様式1)
- ※ 役員名簿(様式1別添1)
- ※ 申請フォーマット(補助事業概要説明書)
- ※ 従業員数証明書
- 支出計画の根拠が分かる資料
- 履歴事項全部証明書
- 直近会計期の決算書
書類のうち※印のついているものは、下記のJISSUI公式サイトからダウンロードする必要があります。
申請を行う際には、自分で直接申し込むか認定事業者に代行してもらう方法の2つがあります。
認定事業者に代行してもらう場合、補助金の受領まで併せて依頼すると、補助金額を除いた金額のみ認定事業者に支払うだけで済みます。
自分で申請を行う場合は、まず認定事業者に全額を支払い、その後補助金を受給する流れになるので手間がかかってしまうでしょう。
認定事業者に代行してもらえるようであれば、お願いするのがおすすめです。
上手に活用しましょう
単純な業務が機械化されていくなかで、今後の事業は人間にしかできない発想や技術が必要です。
そのような事業を新しく立ち上げる際に、経験やスキルの豊富な人材の助けを借りることで、安心して事業に取り組めます。
新しく事業の立ち上げを検討されている場合は、ぜひ今回紹介したスタートアップチャレンジ推進補助金を活用していただければ幸いです。