原油価格高騰等に伴う緊急販路開拓等支援事業の申請方法を徹底解説!
東京都では、 原油価格高騰等の影響が続くことによって、中小企業の経営の更なる悪化を支援する助成金があります。
この助成金は、 経営を着実に下支えするために、売上が減少した都内中小企業の展示会出展費用や製品のデザイン設計等に係る経費の一部が対象となります。
目的は、中小企業の販路開拓や製品改良を支援する緊急対策事業として行われます。
今回は、「原油価格高騰等に伴う緊急販路開拓等支援事業」について対象者や申請方法について解説します。
原油価格高騰等に伴う緊急販路開拓等支援事業 とは?
この「 原油価格高騰等に伴う緊急販路開拓等支援事業 」は、 原油価格高騰等の影響を受けて経営が悪化している 都内中小企業者に向けたものです。
そのために、一定の条件を満たし、販路開拓に要する経費の一部を助成することで、都内中小企業者の着実な経営安定化に寄与することを目的とします。
助成限度額 200万円で、助成率 4/5以内となっています。
利用用途も
- 展示会参加費
- ECサイト出店初期登録料
- 自社webサイト制作費
- 販売促進費
- 委託費
など、幅広い費用に活用できる助成金です。都内で事業を引き続き頑張りたいという場合に、ぜひ活用しましょう。
対象者
この補助金の申し込む場合、要件があるので注意が必要です。
まず、以下の2つを満たしていなければなりません。
- 原油価格高騰等による影響を受けていること
2022年2月~2022年10月のいずれかの月(対象月)の売上高が2019年2月~2021年
10月(基準月)の間の任意の同じ月の売上高と比較して30%以上減少していること
上記の2点に加えて、以下のいずれかであることも条件です。
- 中小企業基本法で規定する中小企業者(株式会社、合名会社、合資会社、合同会社、有限会社、個人事業者)であり、日本標準産業分類に基づく「20 産業分類表(38ページ)」の対象外ではない業種。かつ、大企業が実質的に経営に参画していない
- 法人の場合、本店又は支店の所在地が都内に登記され、都内の主たる事業所等において実質的に事業が行われ、都税等を遅滞なく納めていることを下記の証明書により確認できる
- 個人事業主の場合、主たる事業所等が都内に実在し、都内の主たる事業所等において実質的に事業が行われ※、都税等を遅滞なく納めていることを下記の証明書により確認できる
- 2期以上の決算を経ており、税務署に確定申告済みで受付印のある直近期(休眠・休業期間を含まないこと)の確定申告書一式の写しが提出できること
ご紹介した以外にも、追加で11種類が募集要項に記載されています。
申込時点であらかじめ条件に満たしている必要があるため、詳しくは以下の公式サイトの募集要領をぜひご覧ください。
よくある質問をピックアップ!
この助成金に関する「よくある質問」をこちらで簡単にまとめました。
気になる場合は、ぜひチェックをしてください。
・本事業に複数回申請することはできません。本事業の申請は、一事業者につき一回までとなっています。
・売上額の減少が原油高に起因することの説明は不要です。
・ 売上増減の判断は、事業所単位でなく、企業単位で判断することになります。
(例)本社が東京で全国に支店がある場合、例えば、都内事業所での売上は好調であるが、その他の地域の売上が減少している場合、対象となるかどうかについては、企業単位での売上増減で判断します。
・ 売上額を証明するために、 対象月は売上台帳等で、基準月は法人の場合法人事業概況説明書の月ごとの売上額等で確認がなされます。
また、提出した資料の他に、場合によっては、確定申告書一式の提出の追加の可能性もあります。
申請のためのスケジュール、助成金取得までの流れはこちらです
申請には必ず事前エントリーが必要
この助成金に申し込むには、事前エントリーを行う必要があります。
期間:令和4年10月11日(火)14時~令和4年12月2日(金)17時
事前エントリーは、必ず入力フォームから必要事項を入力し送信してください。
※予算を超過した場合は期間前にエントリーを停止する場合もあります。
事前エントリーは、以下のサイトから可能です。
なお、実際の申請には、「Jグランツ」という国(デジタル庁)が提供する電子申請受付で行われます。
また、 Jグランツを利用するには「GビズID」でアカウント(gBizIDプライム)を取得する必要があります。
現時点で、 アカウント(gBizIDプライム) を取得していない場合は、事前にアカウントを取得してから申請をすることになります。
事前エントリーと申請期限あり!早めの申込を
今回ご紹介した助成金は、事前エントリーや売上減少している、といった限られた条件があります。
また、今回の支援事業は事前エントリーが必要です。
これを逃すと申請自体ができなくなりますので、対象の方は早めにエントリーをして募集期間にスムーズに申し込めるようにしておきましょう。