速報!令和3年度はどんな補助金が募集される?
2020年は新型コロナウイルスの流行があり、資金繰りに苦労したという声が聞かれました。
補助金に関する報道も多く、「興味を持った」「実際に活用した」という場合も多いのではないでしょうか。
さて、2020年9月30日に経済産業省から「令和3年度経済産業政策の重点、概算要求・税制改正要望について」が公表されました。
この資料をみると、来年令和3年度にどのような補助金が募集されるかがわかります。
いまのうちにチェックして計画を始めておきたいところです。
経済産業省の資料から読み取れる、令和3年度に募集される予定の補助金の概要を速報でご紹介します。
令和3年度に募集される補助金は?
「令和3年度経済産業政策の重点、概算要求・税制改正要望について」は、経済産業省のホームページから閲覧することができます。
補助金については「令和3年度経済産業政策の重点」という資料の9ページに記載があります。
中⼩企業や⼩規模事業者による、AI、IoT 等を活⽤した産学官連携のものづくりを⽀える技術の研究開発や新しいサービスモデル開発等を⽀援する。また、「ものづくり補助⾦」「⾃治体型持続化補助⾦」「IT 連携⽀援事業」により中⼩企業の⽣産性向上を促進する。
「ものづくり補助⾦」「⾃治体型持続化補助⾦」「IT 連携⽀援事業」について明言されています。
この3つの補助金は、募集があるとみて間違いなさそうです。
「自治体型持続化補助金」は「小規模事業者持続化補助金」、「IT連携支援事業」は「IT導入補助金」のことです。
中小企業、個人事業主にも使いやすいこの3つの補助金の概要を確認しておきましょう。
最大1000万円受け取れる!ものづくり補助金
「ものづくり補助金」は、中小企業が経営革新のための設備投資を中心とした経費に使える補助金です。
以下の経費について原則2分の1の補助率が適用され、最大1,000万円の補助金を受け取ることができます。
特別枠を使えば、補助率は3分の2、または4分の3まで引き上げることが可能です。
また、以下のような費用を対象にすることができます。
- 機械装置・システム構築費
- 運搬費
- 技術導入費
- 知的財産等関連経費
- 外注費
- 専門家経費
- クラウドサービス利用費
- 原材料費
「ものづくり補助金」という名前を聞くと製造業向けの補助金かと思ってしまうかもしれませんが、実際はそうとは限りません。
業種に関係なく、サービスの開発や生産プロセスの改善、システムの導入などを目的とした設備投資に幅広く対応しています。
上限1,000万円という、他にはない手厚い補助が受けられるのが魅力です。
過去に交付決定を受けた場合は減点対象となり、初めての応募者が優遇される仕組みになっています。
まだ応募したことのない場合は、検討してみてはいかがでしょうか。
販路開拓におすすめ!小規模事業者持続化補助金
「小規模事業者持続化補助金」は、小規模事業者が販路開拓するにあたって必要な経費の一部を補助するものです。
- 機械装置
- 広報費
- 展示会等出展費
- 旅費
- 開発費
- 資料購入費
- 雑役務費
- 借料
- 専門家謝礼・旅費
- 設備処分費
- 委託費・外注費
上記の幅広い経費が対象となります。具体的には、
- パンフレット、ポスターなどの広告媒体にかかる経費
- 新しい陳列棚の購入
- ネット販売システムの構築
などの販売促進業務に活用できるのが特徴です。
補助率は費用の3分の2で、一般型で採択されれば上限50万円まで補助を受けられます。
令和2年度の「小規模事業者持続化補助金」は最大100万円までもらえるコロナ特別対応型がありましたが、令和3年度に関しては一般型のみとなる予定です。
IT導入補助金で業務効率化・働き方改革を
「IT導入補助金」はバックオフィス業務の効率化や、新たな顧客獲得などを目的としたITツールの導入を支援する補助金です。
労務や経理、社内の情報共有や顧客管理など、これまで人の手に頼っていた業務を、ソフトウェアなどのITツールを導入することで担当者の負担を減らし、業務の円滑化を進めることができます。
補助額は費用の2分の1まで、最大450万円の補助を受けることができます。
気をつけたいポイントは、この補助金は、自社のみで申請することができないところです。
ITツールを提供しているITベンダー・サービス事業者と、二人三脚での申請が必要です。
最新情報をチェックして、補助金を活用しましょう!
経済産業省から公表された資料をもとに、来年令和3年度に実施される補助金をご紹介しました。
2020年10月13日現在の情報では、来年度も今年と同様の補助金のラインナップになる見込みです。
補助金の申請には準備が必要です。
「ものづくり補助⾦」「小規模事業者持続化補助金」「IT導入補助金」に興味のある場合は、今から検討・計画を始めるのもよいかもしれません。
より詳しい情報が入りましたらまたお知らせします。