ビジネスコミュニティ型補助金とは？採択事例もご紹介

日本商工会議所が第4回目のビジネスコミュニティ型補助金の公募を開始しました。

ビジネスコミュニティ型補助金とは、どんな制度なのかや、どのような事業が採択されてきたのかをご紹介します。

ビジネスコミュニティ型補助金とは

ビジネスコミュニティ型補助金とは、問題を解決するために、専門家を招くための資金を補助するための補助金です。

事業をおこしていく中で、制度が改定されたり、予期せぬ自然災害が起こってしまった時に、どうするか・どうすればいいのかを、専門家を招いたり勉強するための費用を補助する制度です。

補助対象者とは

補助対象者をご紹介します。

【対象者】

<1>次のすべての条件を満たす法人(会社)の内部組織

• 地域の小規模事業者が構成員となっているか、議決権を持っている法人
• 事業の申請時点に、小規模事業者の経営の改善・発達に関する事業をおこなっている(経済産業省か、都道府県知事から法にもとづいた認定を受けている法人)

<2>小規模事業者が5者以上で構成されたグループが次の条件を満たしていて、定款上に定めた内部組織

• 40歳以下の地域の若手の経営者など、または女性経営者などで構成されている
• 創業や企業経営の円滑化や、事業継承を推進していて、女性の活躍など、共生社会の実現に向けて取り組みをしている

• <1>と<2>の要件を満たしている日本国内に所在している法人の内部組織

商工会議所に所属している青年部や女性部の方が集まり、地域活性化のための事業(取り組み)に補助金が付くというイメージです。

補助対象事業について

まずは、ビジネスコミュニティ型補助金の対象事業をご紹介します。

【ビジネスコミュニティ型補助金の対象事業】

• 小規模事業者が5者以上で構成されたグループがおこなう、地域の持続的な発展(生産性向上)を図り、防災や減災対策への取り組みを見据えた調査研究、セミナー・研修事業・被災地支援(他テーマ採択時の付帯)とします。

過去に採択された事業(取り組み)を紹介します。

【過去に採択された取り組み】

• 地域の課題の解決法(コミュニティビジネス・空き店舗対策など)
• 地方創生の推進(地域資源の活用・観光の誘致など)
• 多彩な働き方の推進(人手不足・人材の採用や育成など)
• 自然災害発生時の被災地支援(注)

(注)自然災害発生時の被災地支援の取り組みに関しては、他のテーマとの付帯で申請が可能です。

事業の発展と共に地域の発展も目指している補助金のため、地域の発展のために事業をどうしていくのか、という取り組みが過去に採択されています。

補助対象経費とは

どのような経費の項目として補助金を利用できるのか、ご紹介しますね。

• 旅費…事業をおこなうために必要な旅費
• 専門家旅費…専門家をまねく時に必要な旅費
• 資料作成費…事業をおこなうために、必要な書類を作成するための経費
• 専門家謝金…事業をおこなうために、必要な助言や指導を依頼した専門家に払う経費
• 借地…事業をおこなうために必要な、機器や設備・リース料・レンタル料
• 広報費…チラシやパンフレット・ポスターなどを作成や、告知するための媒体を活用するための経費
• 雑役務費…事業をおこなうために必要な事務や業務を、臨時で雇い入れたアルバイト代や派遣料・交通費などの経費
• 委託費…上記に該当しない経費。事業の業務の一部を外部(第三者)に委託するための経費(自分たちが実行することが困難な業務(市場調査など)に限る)

そして、補助金の上限はこちらご紹介いたします。

【ビジネスコミュニティ型補助金の補助金の上限】

• 補助上限額…50万円
• ただし、共同で2以上の複数補助対象者が実施する場合は100万円

(同一の内部組織からの応募は、1補助事業計画が上限になります。)

申請期間と申請方法

ビジネスコミュニティ型補助金の申請期間と、申請方法をご紹介します。

申請期間

申し込みは郵送・持参が不可で電子メールか申請システムからになります。

申請システムを利用する場合アカウントの取得に数週間かかる場合があります。期日をしっかり確認して、遅れないようにしっかり用意しておきましょう。

【ビジネスコミュニティ型補助金の申請期間】

• 令和4年(2022年)6月13日(月)～8月5日(金)17時申請分まで

申請方法

申請方法をご紹介します。

• 電子メール
• 補助金申請システム(Jグランツ)

※郵送・持参は不可。

Jグランツを利用する場合は、電子メールでの提出は不要です。

ただ、Jグランツを利用する場合には「GビズIDプライムアカウント」の取得が必要になります。(暫定GビズIDプライムアカウントは使用不可です)

この「GビズIDプライムアカウント」の取得に、数週間かかります。まだ取得していなくて、Jグランツで申請したい場合、早めに取得申請をしておきましょう。

問い合わせ先

【問い合わせ先】

• 日本商工会議所　中小企業振興部　ビジネスコミュニティ型補助金担当
• TEL：03-3283-7819
• 受付時間：平日10：30～16：30まで

※ただし、商工会の管轄で事業をおこなっている団体は、全国商工会連合会にお問い合わせと申請をおこなってください。

上手に補助金を活用しましょう

このビジネスコミュニティ型補助金の制度は、若手の経営者や女性経営者が対象になっている補助金です。

事業の発展は、地域の活性化にもつながっていきます。

事業を始めたばかりの若手の経営者や女性経営者は、上手に補助金制度を利用して、事業の運営に必要な知識を高めていきましょう。

>>活用できる補助金は？さまざまな制度の中から、活用しやすい補助金制度をご紹介します！