【東京都2024】製品開発支援事業!概要や申請方法をご紹介
普段の生活の中で「危機」が訪れることがあります。
自然災害やサイバー攻撃・無差別な犯罪など、自分たちではどうにもできない危機もありますが、できる限り誰もが、安心で安全な生活を望んでいますよね。
東京都中小企業振興公社では「安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業」が開始されます。
危機の発生をふせいだり、起こってしまった危機に対応できる対策やセキュリティがあれば、安心です。
Contents
安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業の概要
「安全・安心な東京の実現に向けた製品開発支援事業」とは、「安心・安全」に関するテーマの製品や、技術の開発(改良)や、普及に関わる経費の一部を助成する事業です。
事業の内容
「安心・安全」に関する下記の経費の一部が助成されます。
- 新製品の開発・もしくは改良
- 開発・改良された製品を実用化
産業の活性化だけでなく、「安心で安全」を実現することが目的です。
事業を受けられる対象者
事業を受けられる対象者は、下記になります。
【法人の場合】
- 東京都内に登記簿上の本店または支店がある
- 実質1年以上、東京都内の事業所で事業をおこなっている
- 助成事業の成果を活用して、引き続き東京都内で事業をおこなう予定である
【個人事業主】
- 「個人事業の開業・廃業等届出書」の控えで、都内の所在地などが確認できる
- 実質1年以上、東京都内の事業所で事業をおこなっている
- 助成事業の成果を活用し、引き続き東京都内で事業をおこなう予定である
東京都内に在籍している、法人や個人事業主が対象になりますので、活用できる事業者はしっかり活用していきましょう。
支援内容
本事業では、以下のような支援をおこないます。
製品・サービスの開発・改良に対する助成金
安心・安全にかかわる製品やサービスの開発や改良に対する助成内容は下記になります。
- 助成限度額…1,500万円
- 助成率…対象経費の2/3以内
- 助成の対象になる経費
- 原材料費・副資材費
- 機械装置・工具器具費
- 委託費
- 産業財産権出願・導入費
- 直接人件費
- 助成対象期間…令和6年11月1日~令和8年7月31日の1年9カ月間
- 備考…上記の期間内に申請書の「達成目標」を満たす成果物の完成が助成の条件
期間内に製品や開発を完成させなければなりませんので、しっかりスケジュールを組んでいきましょう。
安全・安心に関するテーマのセミナー(普及促進)
製品が作成されれば、普及していくことも必要です。
- 助成限度額…350万円
- 先導的ユーザーへの導入費用の助成…200万円の上限
特例の場合:300万円上限
- 展示会へ出展・広告費の助成…150万円の上限
特例の場合:250万円上限
- 助成率…対象経費の1/2以内
【助成対象経費】
先導的ユーザーへの導入費用の助成
- 原材料・副資材費
- 機械装置・工具器具費
- 委託費
- 直接人件費
展示会へ出展・広告費の助成
- 展示会出展費
- 広告費
- 助成対象期間…製品の完了検査日の翌日から起算して1年以内、または令和9年7月31日の中で、早く到達する日
- 備考…普及促進のみの申請は不可
製品や開発ができたら、アピールすることも大切です。
上記の「開発・改良に対する助成金」とセットで申請して、しっかり広めていきましょう。
専門家による個別課題解決支援
この事業では、専門家によるアドバイスを受けることができます。
- 自社製品を製造・販売したいと思っていても、どのような取り組みをしていいのかわからない
- すでに取り組んでいるプロジェクトを、事業計画書の形に整理したい
上記は一例ですが、中小企業診断士・防災士、技術的知見を持っている専門家たちが、アドバイスをしてくれます。
アドバイスを受けるためには、申し込みが必要です。
【申請・問い合わせ先】
- 総合支援部 生産性向上支援課 安全・安心な東京実現に向けた製品開発支援事業 担当
- 電話番号…03-3251-7917(お間違えの無いようにお願いします)
- 宛先…anzen-anshin-sien@tokyo-kosha.or.jp
先着20社のみですが、1社あたり8回まで無料で相談が可能ですので、ささいなことでも相談しましょう。
対象分野
「安心・安全」がテーマの助成事業です。
【防災・減災】
- 地震・津波・火山などの自然災害
- 防火・大規模火災
- 避難・救助・緊急医療
- 備蓄品・非常食
- 重要インフラの機能維持など
【事業リスク】
- BCP-BCM策定運用
- 環境リスク
- 害獣・害虫など
【感染症対策】
- 飛沫感染の予防
- 殺菌・検査装置
- 非接触技術など
【セキュリティ】
- 情報セキュリティ
- 防犯・盗難対策
- 検知・分析・映像解析など
【子供の安全】
- 窒息・誤飲事故
- 転落・転倒
- 水回りなど
多発する自然災害や、サイバー攻撃に対するセキュリティ・防犯・防災など「安全・安心」は、誰もが発展を望むテーマですし、危機管理として大切なものです。
申請方法
申請には、事前のエントリーと国の電子申請システム「Jグランツ」による申請が必要です。
ですが「Jグランツ」に申請する前に必要な準備もあります。
しっかり準備をして、申請をしていきましょう。
「Jグランツ」の前に「GビズIDプライム」に登録しよう!
この事業は、国の電子申請システム「Jグランツ」に申請が必要ですが、申請するためには「GビズIDプライムアカウント」が必要です。
「GビズIDプライム」とは、デジタル庁が運営している公式ウェブサイトです。
このアカウントで、Jグランツに申請しないといけませんから、まずは下記のURLから「GビズIDプライム」に登録しましょう。
【デジタル庁 公式ウェブサイト「GビズIDプライム」】
アカウントの発行には、国の審査があります。
そのため「登録して、すぐにアカウントが発行される」ということになりません。
早めに準備しておきましょう。
申請前のエントリーが必要
Jグランツに申請する前に、エントリーすることが必要です。
「GビズIDプライム」に登録したアカウントで、申請エントリーをしますので、忘れないようにしておきましょう。
- 申請前エントリー期間:令和6年4月10日(水)~7月3日(水)
- デジタル庁 公式ウェブサイト「Jグランツ」
- URL:https://www.jgrants-portal.go.jp/
Jグランツによる電子申請
Jグランツの申請にも、期日があります。
- 電子申請期間:令和6年6月26日(水)~7月3日(水)
忘れないように確認しておきましょう。
申請に必要な書類
申請に必要な書類をご紹介します。
- 募集要項
- 申請書
- 申請書記入例など
募集要項に、事業内容だけでなく、申請に必要な申請書のダウンロード先も記載されています。
プリントアウトして忘れないように確認しておきましょう。
助成事業終了後の取り組み
この助成事業は、「製品やサービスを作りましょう」だけで終わりません。
しっかりアピールする場所も用意されています。
- 東京ビッグサイト「危機管理産業展出展(RISCON TOKYO)」への出店
- 「危機管理製品カタログ」を作成・配布
この事業を利用して実用化した商品は、上記のイベントやツールでPRされますので、活用していきましょう。
申請に向けて
中小企業や個人事業主の人たちが「安全・安心」に関する優れた製品やサービスを開発・改良し、東京の産業活性化に貢献できる支援事業です。
「この商品、このような機能があれば」や「このようなグッズを作りたい」という思いを持っている事業者にとって、大きなチャンスになります。
ですが、この支援事業は「WEB」での申請が必須です。
手続きに戸惑ったり、申請することに不安がある場合は、専門家のアドバイスを受けつつ、手続きをおこなっていきましょう。
>>安心・安全を守るための製品やサービスを開発したい事業者はこちら!